動態助詞「着」は動詞と形容詞の後に用いて、状態と動作の持続を表わすことができる。
「放、摆、挂、扛、穿、戴」などの動詞は、通常一種の動作を表わす。
この種の動作が完了した後、動作による影響を受けた事物は動作の状態を保持する。このような状態を「着」を用いて表現すると、
上の文中、「挂着」は「画儿(絵画)」が存在する状態、「穿着」は「新衣服」が存在する状態を表わしている。
もしも話し手が、動作の影響を受けた事物を論じるのではなく、その事物のある場所を描写し、その場所にどんな事物があるか、さらにそれがどんな状態で存在するのかを説明する場合は、場所を表わす語を文の頭に置き、以下の文型で表わすことができる。
このような文を「存現句」と呼ぶ。存現句には描写性がある。存現句を用いて、ある部屋の配置を描写することができる。
風景の描写も可能である。
また人の服装の描写もできる。
「動詞+着」で一種の状態を表わし、描写的である。「在+動詞」は叙述的であり、動作の進行を表わす。比較すると、
もしも文中に動作発生の場所を表わす介詞「在」+名詞という詞組(フレーズ)があれば、(4)のBのように、動作の進行を表わす「在」は介詞「在」と1つになる。
1.動詞の前に「在」を加えることはできない。例えば、
2.「着」の前後に、補語や動態助詞(「了」、「过」)など、その他の成分を加えることはできない。以下の文は誤りである。
3.この種の文中に用いることができる動詞の多くは、手の動作を表わす。「挂、放、摆、盖、蒙、系、摞、堆、搭、架、带、戴、留、藏、含、刻、 写、涂、雕刻、补、打、钉、晒、晾、插」などである。
一部の動詞は人の動作を表わすが、これら動作は持続が可能で、持続した結果、一種の状態・「人の態勢」となる。このような時、以下のように「着」を用いる。
これらの動詞の前には「在」を加えることができる。
また一部の動詞は「存現句」を作ることもできる。場所を表わす語を文頭に置く。
「存現句」にした後は「在」を加えることはできない。
この種の文を構成する動詞は主に人体動作の動詞である。「站、立、坐、蹲、躺、跪、扛、抱、举」などである。
例えば、
表現の上からいうと、この種の文に叙述性はなく、1つの動作が進行中であることを叙述するのではない。この種は描写的であり、人物が持続させている動作・行為に対する描写を通して、人物の態勢、心理、状態を描写するものである。よって、この種の文の動詞の前には、しばしば描写的な状語(連用修飾語)が用いられる。(1)の「飞快地」は自動車が走っている状態を、(2)の「不停地」は雨が降っている状態を、(4)の「静静地」は「彼が聞く」状態を描写している。動作の持続を表わす「着」の多くは文学作品に用いられる。口語の中で用いられることは比較的少ない。
1.「着」は動作の持続を表わすため、前文では通常、その動作がすでに行われたか、行われるべき必然性と可能性を説明しなければならない。このような「着」は、文章または話の始めに用いられることは少ない。例えば、
「立冬前后」「快晌午了」が「霜花」が「融化着」される条件である。
この文の前文では「东郭先生」がすでに「驴」を駆って出発したことが説明されている。
この文の前文では「院子里」に「响声」があり、彼女の注意を引いたことが説明されている。
2.「着」は動作の持続を表わすため、必ずある決まった時間と関係している。すわなち「着」は、ある決まった時間の行為・動作が持続して進行していることを表わす。上の各例を見ると、過去の出来事を叙述することで、過去のある時間に、動作がすでに進行していたことを表わしている。例えば、
この文の「着」は「去年の春節前」に「忙碌」「准备」の動作が持続していたことを表わす。
この種の文中では、動作が発生した時間=過去のある時刻を説明するだけでなく、叙述する時間も現在から過去に変更しなければならない。これがつまり(1)で「当时」、(2)で「我去幼儿园的时候看见」を用いる理由である。そうではなく、「叙述時間=現在/動作持続の時間=過去」であれば、矛盾が発生し、文として成り立たなくなる。
3.持続進行が可能な動作を表わす動詞だけが「着」を用いることができる。「走、跑、画、唱、吃、喝、哭、笑、看、听」などである。
「在」または「・・・呢」は動作の進行を表わす。すなわち、人物が何かの動作を進行させているこを表わし、叙述的である。ある人に今何をしているかたずねる場合、質問と回答いずれも「在」と「・・・呢」しか用いることができない。例えば、
それとは異なり、「着」は描写的であるため、上の文の「在」を「着」に置き換えることはできない。
これはよくある用法である。例えば「甲が乙と握手をする時、顔に笑みをたたえている」場合、
ある人が食事の際、新聞を読むのが好きな場合、
類似の例を挙げると、
この種の文の「着」は「在」に置き換えることはできない。
なぜなら、2つの動詞の関係は並列ではないため、1つ目の動詞の後の「着」を取り去ると、その付随性が表現できなくなるからである。
いくつかの文は、1つ目の動詞と2つ目の動詞の位置を逆にすることができる。ただ逆にすると、2つの主副関係も変わってしまう。例えば、
この種の文では、「着」を取り去った後、1つ目の動詞の後にポーズを入れれば、2つの分句(節)に分けることができる。
もしも2つの動詞のうちの1つが、常に別の付随動作を表わす場合、上のような置き換えはできない。例えば、1つの動詞が表情、姿勢を表わし、別の1つが「話す」「歩く」「握手する」などの動作性の強い動作を表わす場合、
上の例文も通常は「在」を加えることができない。
例えば、
(1)は「子供たちは北海に行くのに騒いでいる」、(2)は「王さんは会議に行くのに急いでいる」、(3)は「みんなは試験の準備のために忙しい」、(4)は「子供たちは新年のプレゼントを買ってもらうために騒いでいる」という意味である。
例えば、
(一)一部の動詞は、動作を表わす際の動作性が弱く、単独で謂語(述語)とはなり得なず、さらに単独では文を構成できない。そのため、文の作成時に「着」を加えて動作が持続していることを表わす必要がある。例えば、
この種の動詞の多くは、人体の動作、姿勢を表わす。
(二)一部の動詞は、祈使句(命令文)を構成する際にも「着」またはその他の成分を用いる必要がある。例えば、
「仰、搁、托、捧、扶、埃、搂、伸、缩、披、呆、记、拿、举」などがそれである。
形容詞の一部も、祈使句(命令文)を構成する際に「着」が必要である。
(3)と(4)の「着」は省略が可能。
(一)後ろに「着」を加えた動詞を2回繰り返し、その後にさらにほかの動詞を付けて、前の動作が進行中に後の動作が続けて起こったことを表わす。この時、1つ目の動作は自然に停止し、「思わず」という意味になる。例えば、
この種の文の2つ目の部分は、動詞の否定形または形容詞でもよい。
2つ目の部分が形容詞の文は、形容詞が表わす状態になった後、必ずしも1つ目の動詞が表わす動作が停止するわけではない。
(二)「着」を加えるのと加えないのとで意味は同じで、語気を和らげるためだけに「着」を加える動詞がある。
このような用法は書面語に存在する。
(三)詞綴(接尾辞)として用いる。これは主に介詞の詞綴で、意味はない。「趋着、沿着、顺着、随着、朝着、向着、为着」「怎么着」「接着」などである。
(四)「着呢」を形容詞の後に用い、程度の高さを表わす。一種の口語の現象である。例えば、